ムイビエンなブログ

ムイビエンとはスペイン語で「とても良い」という意味です。言葉の通り良いブログにしていきたいと思いこの言葉を使いました。様々な視点からプロレスを語って行きたいと思いますので良ければご覧ください。

ヒールの選手が歓声を浴びる時代

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プロレスの善悪

簡単に言うとプロレス団体には、善と悪の二つがあります。

新日本プロレスの例です。

ビーフェイス(善):本体

ヒール(悪):CHAOS(ベビー寄り)、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン

       バレットクラブ、鈴木軍

 

歴史が変わっていくのを感じる

2010年~2012年にかけては本隊の勢いは強かったです。新日本のエース棚橋弘至IWGPヘビー級を防衛し続け観客もそれで満足して帰っていました。

その後、オカダカズチカ、中邑真輔等CHAOSが勢いをつけて行きます。ヒールと言っていますがやっている事はベビーフェイスでまともな試合で会場を盛り上げています。

バレットクラブが誕生しAJスタイルズIWGPヘビーを獲得する程の勢いを見せます。

現在はケニーオメガですね、ヒールがだんだん盛り上がってきています。

長い間本隊で棚橋弘至が新日本をよく使用としてエースとしてメインを張り続けた結果ファンの方々も変化が欲しくなってきたのでしょう。

 

会場で歓声を浴びているのは

先日のRoad to DESTRUCTION後楽園ホールを視聴した際なにかおかしな感じをうけました。

タイチへの圧倒的の声援の数です。少し前の時代だったら反則負けなんて起こした選手がいたらブーイングの嵐ですけど、圧倒的に声援が多かったですね。レッツゴータイチコールの多さに時代の変化を感じました。

少し前の内藤もそうですね、レフリーに暴行したりと決して歓声を浴びるようなことをしていなかったのですが、いつの間にか新日でもトップクラスの人気を誇っています。

ケニーオメガですが、最近はヒールとは離れていますが、ヤングバックスの介入などなんでもありでインターコンチのベルトをかっさらっていきました。

 

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EVILもそういった意味だと、椅子攻撃や毒霧を使ったりして棚橋弘至柴田勝頼等の強敵を倒して来ましたが、試合後はブーイングではなく大歓声でした。

 

ヒールでも歓声が貰える人の共通点は?

まず第一にしゃべれる事です。お客さんが共感できる不思議に思ったことや、新日本という会社への不満、等々自分達が伝えたいことをはっきり口に出して伝えてくれる選手が最近では人気の傾向があります。

直近の例だと調印式のタイチです。

【タイチ】

書いたな、このクソチャンピオン。テメェが価値を下げまくったそのベルト、メインイベントも張れねぇクソチャンピオン、書いたな? もう逃げらんねぇぞ。オイ、このザコに負けたときはよ、お前、言い訳のセリフわかってんだろうな!? とんでもねぇこと起きるぞ。会社もみんな、俺に言う言葉、用意しとけよ。オイ、あとはよ、お前はもう無理だ。これ以上チャンスはねぇ。そのベルトも生かしきれてねぇ。俺がそのベルトひっぺがしてよ、お前はタグチジャパンにでも入って、残る余生、静かに暮らせ。

 

このコメント見ているととても面白いですよね。

何故かといいますと…

・これまでのことを言っている(価値を下げたベルトについて)

・これからのことを言っている(タイチが勝った場合の期待値を上げる)

過去と未来これらを出されるとプロレスファンとしては想像が捗ります。

もしかしてタイチが勝つのでは…?次の対戦相手には誰も指名するのか…?

 

それに対する後藤のコメントです

【後藤】

タグチジャパン!? オイ、俺が遊びでやってると思うのか!? それは心外だな、オイ。でもよ、こいつにならよ、遊んでても勝てるぜ。

 

なんと言いますか反応に困りますね、今後が見えてこないです。これでは次の対戦相手の期待などの今後の展開にわくわくさがありません。去年、一昨年と同じように無難な対戦相手とまた防衛していくのかな…ぐらいしか考えられません。

(後藤選手が嫌いなわけではありません、むしろ試合は好きです)

 

内藤、ケニーも(まだまだいますが)バックステージのコメントや東京スポーツの取材時に新たな話題をふりまいてくれるので人気は上がって来ているのです。

 

ヒールの方が言いやすい

なんといいますか、批判てするのは簡単なんですよね。突然こんな話をしてもあれでしょうが人の悪いところを探したりするのってすぐ見つかるのです。なのでヒールユニットに属している人の方が好き勝手に会社批判したり、対戦相手に向かって痛いところをついてくるような言葉を投げかけやすいのです。

本隊に所属している選手は難しいですが、性格が悪くならないように行動しないとベビーフェイスとは言えないので少しかわいそうな部分が最近みられます。

去年の棚橋VS内藤にしろ、内藤が好き勝手言うので内藤の支持が上がりますが、それに伴って棚橋の支持がだんだん下がっていくのを見ていて少し本隊の選手がかわいそうに思えてきました。エースという立場もあり棚橋は相手に暴言を吐きづらいし、ファンも望んではいないでしょう(ヒールに転向するならましですが)。

 

まとめ

ビーフェイスがいてこそのヒールという構図を忘れないように観戦したいと思います。今の環境では本隊の選手が少しやりづらそうですからね、支持率が下がっているので「本隊だから挑戦できるんだろ」「本隊だからベルト獲れるんだろう」等(少し前にKUSHIDA)言っているのを見ていて少し悲しい部分もあります。

色々な意見があるってことはそれだけ新日本が盛り上がっている証拠なので嬉しい部分でもあります。

今のヒールの選手がどんどん上にいっている時代を変えれるほどスター性のあるプロレスラーは訪れるのでしょうか(オカダカズチカが本隊いけば解決!)…